株式会社 シンタニ
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メタンの地球温暖化係数

まず、地球温暖化がどうして大きな問題なのかとお考えの方へ。少なくとも気候に与える影響がかなり大きなことは確かです。 地球温暖化がどうして大きな問題なのか、と考える方もいるかもしれません。しかし、ツバルやモルディブの一部の島では、地球温暖化による水面の上昇で海水の圧力が高くなり、島国では貴重な飲料水である地下水に海水が入り込む被害が出ています。もちろん、水面が大幅に上昇すれば、国自体が消滅してしまうことが考えられます。 メタン(CH4)は、発熱量当たりの二酸化炭素(CO2)の発生割合は化石燃料中でも低いものの、メタン自体が持つ温暖化の能力(地球温暖化係数)は二酸化炭素の21倍と言われています。上手に漏らさず燃焼できれば地球にやさしいのですが、そのまま大気に放出するとたいへんな悪者になるというわけです。

 

電気は二次エネルギー

電気は二次エネルギーであり、一次エネルギーの段階で見ると燃料は、原子力、化石エネルギー、水力、地熱などがあげられます。環境問題で考えると、電気は、消費するところではまったくクリーンですが、電力製造段階での環境問題と発電〜送電等のロスが約62%もあることを認識しておく必要があります。 2001年度における発電電力の構成比率は、原子力:34.6%、化石エネルギー:55.2%、水力:9.5%、地熱:0.4%で、新エネルギーは0.3%です。 2010年の予測でも新エネルギーの構成比率は0.3%で、原子力が40.7%をカバーする見込みとなっています。 原子力発電が、地域の理解が得られず計画通り拡大できないと考えると、LNGへの依存が増大することも充分に考えられます。

 

都市ガスへの混合

都市ガスの主成分はメタンガスですが、メタンガスのみでは強い火力が得られません。そこで、ほとんどの都市ガスにはLPガスが混合されています。都市ガスの多くは標準熱量が46.05MJ/m3(11,000kcal/m3)*1で あり、LPガスの標準熱量は100.47MJ/m3(24,000 kcal/m3)*2。LPガスの熱量は、都市ガスの熱量と比べなんと約2.2倍も大きいのです。(*1・*2の出所:経済産業省資源エネルギー庁資料)

 

LPガスの臭い

「LPガスは、玉ねぎが腐ったような臭いがするので困る」と考える人もいます。LPガスは、本来無臭なものですが、強制的に臭いをつけています。この臭いづけのことを着臭といいます。 着臭の目的は、万が一、LPガスが大気中に漏れた場合、その濃度が1000分の1という 微量なものでも、くさい臭いとして人が感知できるようにしたものです。 臭いが香水のように心地よいものだと人は危険と感じにくいので、わざとこのような不 快な臭いにしているのです。この臭いの成分は燃えると無臭になるので、LPガスが正しく使われている限り臭うことはありません。

 

ガス漏れ警報器の設置場所

LPガスは、空気より重い(空気の1.5〜2倍)ので万一漏洩した場合、床面をはうように広がり、低い場所にたまる性質があります。このことから、ガス漏れ警報器を、床面から30cm以内の高さの所に取り付けておくと、爆発下限界濃度2.1%の約4分の1の0.5%で検知して警報を発します。更に、連動式の場合には、同時にマイコンメータでガスを遮断します。 また、一酸化炭素を検知するCO警報器を天井付近に取り付けておくと、万一不完全燃焼を起こした時にマイコンメータに信号を送ってガスを遮断してくれるので安心です。
なお、都市ガス(13A)は空気より軽いという性質があるので、ガス漏れ警報器は天井付近に設置します。

 

英国王室御用達

英国王室がご使用になる公用車は、バッキンガム宮殿にLPガススタンドが設けられたこともあって、すべてLPガス自動車です。現在、エリザベス女王は、在位50周年を記念して献上された「ベントレー・ロイヤルリムジン」を使用されています。V12気筒の専用LPガスエンジンを搭載し、後部がすべて防弾ガラス張りになった特別仕様のものです。環境問題に関心の強いヨーロッパにおいては、LPガスのクリーン性や実用性に高い評価を与えていますが、英国王室も例外ではないということでしょう。

 

もし全国のタクシーがすべてディーゼル車だと・・・

日本国内を走るタクシーがすべてディーゼル車だと仮定すると、なんと1年間で1,880トン*もの黒煙・SPM(浮遊粒子状物質)が排出されることになます。もしタクシーがディーゼル車であったなら環境は悪化し、健康は損なわれる可能性が高くなる…と考えるだけでもぞっとしませんか。

 

驚異的な韓国のLPガス自動車普及

韓国では、都市部を中心に急速にLPガス自動車が増え、日本の約5倍の143万台が走っています。タクシーやハイヤーといった営業車だけでなく、RV車など個人の自家用車にも、広く普及しています。 これに対して、スタンド数は846ヵ所。日本の半分以下のスタンドで、5倍以上の車の需要をまかなっていることになります。 飛躍的にLPガス自動車が普及した大きな要因は、政府の政策もあって、価格がガソリンの4分の1以下に低く抑えられてきたということにあります。ただし、現在、ガソリンとの価格差を10:6ぐらいに見直す動きがあり、これによりLPガス自動車の普及がどう展開していくか、今後注目されるところです。

 

すぐれた携帯性

空気の薄い高地でもLPガスは活躍しています。「山で燃料はものすごく貴重品です。LPガスは、地上6,000mでもしっかりと火が着き、強い味方でした」と語るのは、女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功した田部井淳子さん。田部井さんの言葉通り、今やLPガスは平地での利用にとどまらず、高地の登山などでも活躍しています。そもそもLPガスとは、Liquefied Petroleum Gasの頭文字をとってLPGともいわれる液化石油ガスのこと。 LPガスは液体になると250分の1の体積になり、比較的薄い容器に充てんして、どこへでも簡単に携帯することができます。その上、火力が強いので、アウトドアの煮炊き用のバーナーや照明用のランタンなどの燃料としては最適。LPガスとよく比較されるLNG(液化天然ガス)はー162℃に冷却しないと液化しないので、携帯には不向きです。

 

LPガスの歴史

 

わが国で、燃料としてLPガスが最初に取り扱われたのは、1929年(昭和4年)に有名なドイツの飛行船ツェッペリン伯号が飛来した時だと言われています。この飛行船は、プロペラ推進用にガスエンジンを使用していました。この飛行船のために米国から現ユニオン・カーバイド社のパイロファックスを取り寄せて補給しましたが、これがプロパンガスを主成分とするLPガスでした。ツェッペリン伯号は、世界一周のほとんどをLPガスと水素の混合ガスで飛行し、実飛行時間320時間20分の世界記録を樹立しましたが、これに大いに貢献したのがLPガスです。 LPガスは日本に早く登場したにもかかわらず、家庭燃料として日常生活に本格的に入ってきたのは昭和30年代になってからです。 ところで、世界の歴史の中ではというと、LPガスは石油の利用が始まった直後から登場していました。アメリカなど石油精製が活発に行われた国では、油田や石油精製時に採ったLPガスを高圧の容器(ボンベ)に充てんし、地域の家庭で燃料として使っていました。

 

LPガスの豆知識

Liquefied Petroleum Gasの頭文字を採ったのがLPGで、液化石油ガスということです。つまり、プロパンガスもブタンガスもLPガスなのです。(家庭用はプロパンガス)

[引用:日本LPガス協会]